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旧・十代田研の概要

 

当研究室は、都市や農村、あるいは国土といった様々な空間単位を、「観光」「集客」「交流」という観点から研究しています。
ですから、研究フィールドは、観光地は勿論、多くの人が集まる繁華街から交流活動の盛んな農村まで多種多様です。
その中で、住んでいる人とそこを訪れる人の両者の視点で、町や村のあり方や空間づくりを考えていく、どうしたらどちらにも楽しく心地よい暮らしができるか、そのための空間を提供できるかというのがメインテーマです。
背反する面もありますが、住んでいる人が生き生きと暮らしている地域は、必ずや外の人を惹きつけ呼び込むと思っています。住んでよし訪れてよしの「理想郷」が究極の研究テーマということになるでしょうか。

また、研究手法も、工学系ですが、数量的なデータの分析だけではありません。聞き取り調査や史料のサーベイも行います。中でも私は歴史研究を重視しています。
なぜなら「温故知新」。
故きを温ねれば、新しきを発想するヒントもあると考えているからです。日本は人口減少社会に突入し、明治維新以来の大変革期を迎えています。
この時代こそ、新たな社会の方向性を「予測」していくための研究的蓄積と能力が求められます。過去の歴史に「兆し」の現れ方と対応策を学ぼうというわけです。

…てなことを、頭の隅では考えつつ、春はお花見、夏はリゾート合宿、秋は海外ゼミ旅行、冬は温泉湯治と、実践活動という名の現実の誘惑に惑わされながら、日夜明け暮れているのが当研究室です。


旧・十代田研の概要

東京工業大学 環境・社会理工学院 建築学系 都市・環境学コース

設置期間: 2000年4月~2022年3月

総学生数: 117名(論文博士含む)

住所: 東京都目黒区大岡山2-12-1 W8-15
    東京工業大学大岡山西8号館W棟 609号室